指導している最中に生徒を見ていると、「あ、今何か掴んだな」という瞬間があります。生徒の顔に確信のような、そんな表情が浮かぶ瞬間です。
そうなったときは説明をやめて、問題を解いてもらいます。すると、さっきまで苦戦していたのが嘘だったかのようにスラスラできるようになっています。生徒もニンマリ、私もニンマリです(^^♪
できるようになる瞬間というのは、本当に一瞬のできごとです。例えば自転車に乗る練習などでも、しばらく転びながら練習をしていると、ある時パッと乗れるようになります。そして一度乗れるようになると、そのあとはもう自然に乗りこなせるようになります。自転車に乗るという能力が一瞬で開花するんですね。
勉強も同じで、初めはできていなくても何度も練習しているうちに「何か」をつかみ、できるようになります。能力の向上の仕方は坂道ではなく階段状になっているような感じがします。私は生徒が能力の階段を上がる、その瞬間を見たくて毎日指導しています。