考えながら話を聞くこと

小学生Aちゃんの英語の授業中のことです。

 

「『私は~ではありません。』は、『I am not ~.』と表して、『私たちは~ではありません。』は『We are not ~.』と表わすよ。」

 

と私が言うと、Aちゃんは、

 

「じゃあ『あなたは~ではありません。』は『You are not ~.』で『彼は~ではありません。』は『He is not ~.』になる?」

 

と質問してきました。これはすごいですねー(◎_◎;) 英文の構造を捉えて自分で法則を掴むことができています。小学校の英語教材は1文ずつ勉強する構成になっていて、その文を学習していくと、「be動詞の否定文」の構造が見えてくるようにできています。つまり全部勉強したところで初めて文法が理解できる仕組みです。でもAちゃんは、否定文の学習序盤で文構造を捉えてしいまいました。考えて学んでいる証です(^^♪

 

「考えながら話を聞く」ことができるのは、勉強が得意になる子の特長ですね。ただ話を受け身になって聞くのではなく、「別の状況ではどうか」や「なんでそうなるのか」を考えながら話を聞くことができる。そうして受け取った知識をすぐに自分のものにできる子が、いわゆる「1を聞いて10理解できる」、知識の運用の上手な子です。勉強が得意になりたいのなら、この「聞く姿勢」というものを身に付ける必要があります。

 

生徒に考えさせるキッカケを沢山持ってもらうため、私は指導中に教えたことを「なんでこうなると思う?」といった発問を多くしています。この会話のキャッチボールが速く高度になっていくと、知識の吸収率も上がり、同じことでも他の子より早く学習できるようになっていくように感じます。