本日は越谷市の小学校の卒業式ですね。ご卒業の生徒のみなさんおめでとうございます。
さて、小学校から中学校に上がると、授業時間も増え、部活動にも毎日参加したり今までよりも体力的にハードな生活になっていくと思います。ですから、この環境の変化に上手についていかないと、中学に入って突然成績が下がる、所謂「中1ショック」に陥ってしまうかも知れません。ここは注意が必要です。
勉強における環境は、(公立の)小学校と中学校で大きく異なります。そのひとつは、テストのあり方です。小学校のカラーテストはその単元を習ってすぐ、遅くとも翌週くらいには実施されます。ですから範囲も狭く、短期記憶だけでもある程度得点できます。また、基礎を身に付けさせることを目的としているために問題の難易度も、易しい確認問題レベルで構成されています。100点が続出するテストなんですね。それに対して中学の定期テストはおよそ3ヵ月に1度の実施。3ヵ月前に習ったことなんてそのままではすぐに忘れてしまいます。また、入試を突破する力を身に付けさせる為に、テスト問題の構成も、確認問題レベルから基礎、標準問題のレベルを散りばめます。(さすがに応用問題はほとんど出題されませんが。)そして結果による順位・成績を付ける為、平均点が50~70点くらいになるように調節されています。小学生の頃に学習習慣があまりついていない場合、そのまま中学に上がってしまうと、このギャップを乗り越えられません。そしてそれが「小学校の頃の勉強はできていたのに、中学になって突然成績が下がった」ように見える、「中1ショック」として現れるのだと思います。
そこで小学生が中学生になって気を付けるべきこととしては、短期記憶を長期記憶に、つまり「学習内容の定着を意識した勉強」をすることです。まずは、小学校の頃と同じように学校の宿題だけをやるのではなく、毎日少しでも自主学習をする。授業の復習を中心に知識を増やし、既習内容を使いこなせるよう練習をしていくことです。毎日授業以外でも、鉛筆を持つ習慣を身に付けることが大切です。まずは学校の教科書を音読したり、教科書に載っている問いや例題を解くところから始めてみてはいかがでしょうか。