イスが破壊されていた。

このブログは塾生やその保護者の方も多くご覧になられていますので、今日はお伝えしたいことがあります。

ちょっと残念なできごとがありました。

 

小学生のT君が発見してくれたのですが、イスの座るところの裏地がむしられていて、見るも無残なことになっていました…(-_-;)

私はこんなことしませんし、他にこの教室に出入りする人はいないので、おそらくは生徒の誰かの仕業だろうということになってしまいます。

 

授業スペース窓際の席、イタズラのつもりなのか意識していない手遊びなのか、左手側の裏地が引き裂かれたようにボロボロです。

 

ショックなのはこれに気付かなかった私の鈍感さです。普段から自習の生徒も含め、全員の顔を常に見ているつもりでしたが、まさか机の下でこんなことが行われていたなんて。もくせい塾には、授業後に自分の机だけでなく、全部の机を拭き掃除してくれる生徒もいます。少しおおげさかも知れませんが、そういう子が一生懸命勉強しているのと同じ空間でこんなことが行われていたのも残念です。

 

形のある物は使い続けているうちにいつかは壊れます。それは重々承知しています。でも私は、長く大切に使い込んだ道具は神通力を帯びるというか、自分を助けてくれることもあると思っています。だから、いつか自分が選んだ物を捨てる時には、「お疲れ様」と言って役目を解いてあげるような、そういう、「道具への慈しみ」のような心を生徒に持ってもらいたいと思っています。今回の件は特に犯人探しのようなことをするつもりはありません。もしもこれを読んで心当たりがあるという生徒は、名乗り出る必要はありません。しかし、自分を取り巻くたくさんの物たちにも、どこかの工場で作られて、誰かが運んでお店に並び、それを気に入った誰かが買って持ってきたんだというストーリーに思いを馳せてみてください。なんでも簡単に手に入る時代だからこそ、そのひとつひとつの裏にある、誰かの想いのようなものは大切にしてあげて下さいね。