辞書を引くこと

学校で配られる国語のワークには、教科書の文中の用語の意味調べを行う項目があります。今回の中間テストの範囲でいうと、「『おそろか』や『3日とあけず』などの意味を国語辞典で調べて書きましょう」というような内容です。『おろそか』は、中2、中3どちらのワークにも出題されていました。

 

しかし生徒の中には、この意味調べをきちんと行わずにワークの答えを写すだけにしてしまう子が結構います。これでは非常にもったいないです。

 

確かに、学校のテストでは文中の語句の意味を書かせるような問題はほとんど出ません。ですから学校のテスト対策としてはあまり効果のないことかも知れません。しかし、これらの用語の意味をきちんと身に付けていけば、初見の文章読解問題を解くときに役に立ちます。つまり入試問題を解くときの力になります。逆に言うと、こういう作業をサボっていると読解力は伸びていきません。文章とは、単語の組み合わせでできているからです。実をいうと、うちの生徒たちにも上記の『おろそか』の意味を確認したところ、答えられた子はほとんどいませんでした(^_^;) もちろんその後、全員に辞書を引かせました。

 

「読書が趣味」という子でないと、辞書を引くことはどんどん減ってきていると思います。ですからこのワークの問題は、辞書を引く良い機会になっています。生徒たちには、面倒臭がらずにどんどん辞書を活用してほしいと思います。そして、知識を吸収することの楽しさに目覚めてもらいたいと思っています。もくせい塾で過ごすことに慣れてきた生徒の中には、辞書だけでなく、塾にある参考書や資料集などもどんどん活用できている子もいます。そういう、勉強を「やらされている」状態ではなく「自らできる」状態に、全員がなっていけるよう指導していきたいと思っています(^^♪