授業では出した課題のテストを行っています。授業で、テスト勉強が不十分だった子がいたので、その場で暗記をするよう伝えたら「全部は無理だぁ~」と言いながら勉強を渋々行っている感じで、テストをしたら案の定、ほとんどできるようになっていませんでした。そこで、こんな話をしました。
「30㎝×5mの板をまず床に置く。その上を渡るのは簡単だけど、それを超高層ビルの屋上間をまたぐように置いたら渡ることはできる?『上を歩く』って同じことをするだけなのに、無理だって思ったのはなぜだと思う?人間は、『できない』って思ったことはできなくなっちゃうんだよ。もちろんそんな危険なことはやらせないけど、はじめから『できない』と思ってやっていては、できることもできなくなっちゃうんだよ。もっと攻める気持ちでもって、『やってやるぞ』って気持ちで挑まなきゃ。」
その後その生徒は、満点とはいきませんでしたがかなりの数正解して帰っていきました。
いろいろな子が入塾してきますが、成績の良くない子の中には「やらない理由探しばかりしている」子が多くいます。そういう子はもう10年以上もそうして来たという実績があり、ある意味その道のプロです。一番身近な大人である親を、その理屈で丸め込んできたので、自信もあり堂々としています。ですからそういった理屈を私にもぶつけてきますが、私はそれに取り合いません。私は、やらない理由のほとんどが「面倒だから」という感情に対する後付けでしかないと思っています。その理由に付き合っていると、成績を上げることはできません。今のところ、私を納得させるだけの理屈をこねる子に出会ったことはありません(^^)/