仕事には、「納期」があります。どのようなものをいつまでに作って納めるといった具合に、ただ作ればいいわけではなく、「いつまでに」というところも求められます。
生徒たちの定期テストに向けた勉強を見ていると、この仕事における「納期」そのものだなぁと思います。
『英語のテストで○点取るためには、これとこれとこれを勉強する必要があって、だいたい○時間くらい勉強する必要がありそう。だから○日前からはじめると1日○時間くらいの勉強をしていけば間に合いそうだ。』
こんな感じで勉強の計画を立ててそれに沿って勉強していくのが理想的です。定期テストの勉強をするときには、ToDoリストを作成したり、1日の計画表を作ったりする子もいますが、これも仕事術として世に広まっていることを学習の場に落とし込んだものです。
つまり、仕事の仕方として紹介されていることを学習の場で実践できれば、それは「仕事のできる人」=「勉強のできる人」となれそうです。ただし面倒臭いから逃げたいという感情と、やらねばならぬという理屈の間で心が揺れ動く子供の心理があります。それが勉強の実践へと大きく作用しているので、生徒ごとの結果に差が出てきてしまうのが現実ですが。
しかし逆に言えば、学生時代にしっかりと定期テストの勉強ができた人が、社会に出たときに納期を守れる、いわゆる「仕事のできる人」になりやすいのだと思います。(『仕事のできる』が指すものはいろいろでしょうがここではさておき)
「学校の勉強なんて意味あるの?」という古典的な問いに対しての答えの1つが、ここにありそうですね(^^♪ 社会に出て「使えない奴」なんて烙印を押されないように、生徒のみなさんには今勉強を頑張ってもらいたいと思います。