先週、私から見て「学習量が少ないな」と感じる生徒たちに伝えたことがあります。
「忘れる前に復習しよう」と。
大きな勘違いをしている人もいるのですが、復習は「まだ覚えているうちにやり直す」ことが大切です。人の記憶には短期記憶と長期記憶があって、一度習ったことは短期記憶にしまわれますが、それではすぐに忘れてしまいます。ですからそれを長期記憶にしていく必要があります。そのためには、忘れる前に反復し、記憶をより確かなものにすると、効果的に学習内容を定着することができます。
では、どのくらいの間隔で復習する必要があるのかというと、それは「24時間以内」です。忘れたころに復習しようとしても、それはまた1からやり直すことになってしまい、効率的ではありません。学習量の少ない生徒たちは、たいてい次の週の授業のときに、前回の内容から教えなおさなくてはいけません。1週間何もしないで過ごしてしまっているんですね。ここが、学力の差の開く大きな要因となってしまっています。
脳は一度覚えてから1時間で半分くらいを忘れてしまいます。1週間経つと20%くらいしか覚えていないそうです。ですから本当は1時間以内に復習しておきたいところですが、物理的に難しいので「24時間以内に復習」と伝えています。せめて授業でやったことと全く同じでいいので、1週間以内にもう一度だけ手を動かしてくれればと思っています。