私は、新卒サラリーマンだった時に、帰宅するときは机の上をきちんと整理整頓してから帰るようにと習いました。それはただ単に、見た目の良しあしだけの問題ではなかったのでしょう。確かに「仕事ができるな」という人の机の上は仕事中は物が出ていても、気付くといつも片付いていた記憶があります。
生徒の様子を見ていても同じことを思います。勉強が順調な生徒の場合、無駄が少ない気がします。逆に、不必要な科目の教科書が出ていて机が狭くなっていたり、何を持ってきているのか通塾カバンがパンパンに膨れ上がっていたりする子もいます。そういう子は同じ作業をさせても無駄が多かったりします。
頭の中と、机の上や部屋の中はつながっていると思っています。部屋が散らかっているのは、頭の中が散らかっているから。机の上に無駄なものがあるのは、何をやるかが決まっていないからです。また、部屋が散らかっていたり机が物で狭くなっていると動線がうまく確保できず、何か作業をするでも結局無駄な時間がかかります。そこで、まずは形から入ってもらうようにしています。
机は片付けながら使うようにさせる。本棚から出したテキストや辞書をきれいに戻さなかったりしたところ見たら、その都度直させる。ファイルを逆さまに戻していたら注意する。やっていることはご家庭の躾と同じですね(^_^;) でも、「神は細部に宿る」です。こういうところからしっかりしていかなくてはいけないと思っています。