勉強の仕方は、「時計の設計図を描く」ことに似ていると思っています。
それは、歯車をどのように組み合わせたらどう動くのかを把握して、全体として1つの「時間を示す」道具を作り出します。その時に、細部の歯車の組み合わせだけを見ていても全体の帳尻が合わなくなってしまうかも知れませんし、逆に完成図ばかり見ていてもいつまでも完成しません。全体図を頭に入れたまま、細部がしっかり機能するように設計をしていく。これは勉強にも言えることだと思います。
例えば中学生の英語の勉強ですが、人によってはまず単語を覚える。そして新出の文法を学んでから本文を読むという流れで勉強する人もいるかもしれません。それは、一番細かい言葉の単位から押さえていって、最後に本文という完成図に仕上げるという流れとしては正しいやり方だと思います。しかし、逆にまず本文を読んで、文法はとりあえず置いておいて訳してみる。そこから進出の文法を確認して単語を覚えるといった、真逆のやり方もありだと思います。これは「完成図⇒細部」という学習方法になり、「最終的には本文をしっかり理解する」というゴールに向かって、軸がぶれずに勉強できます。他の科目でも、まずはテキストを一通り読んでしまうと、全体の流れがつかめて勉強しやすくなります。どこが大切なのか、勉強の力の入れ方に濃淡をつけることもできます。
先に自分が何をしているのかを把握してから勉強する「完成図⇒細部」の方法論だと、楽に要点を掴めるかも知れません。