今は、どこの高校でも進路指導の前倒しが起こっています。1年生の夏休み前にはすでに文理選択があり、高2の終わりには志望校を決めて報告するよう言われます。
進路を早く決めれば本人の自覚にもつながるし、それだけ勉強面で有理になるという考えがあってのことでしょう。しかし、生徒からすると「もう決めるの!?」という思いも少なからずあるようです。
私としては、早く決めるのは良いことだと思う反面、「どの大学に行くか」だけでなく、その進路がどんな世界へつながっているのかもしっかり見せられる仕組みがあればいいな思います。自分が高校生だった頃、どんな職業があるのかもよく分かっていなかったですからね。
また、高校生になって突然進路希望を突き付けられる前、中学生や小学生のうちから将来のことを考える機会があるといいなと思います。中学校で行う職業体験のように、実際に社会に触れたり社会人と話す機会がもっと増えれば、高校での進路難民のような生徒も減るのではないでしょうか。
勉強に身が入っていない生徒を見ていると、そういう機会やそこでのリアルな体験がもっとあればなぁと感じます。やらされているだけの勉強には面白みはありませんからね。