準備をすること

生徒からの要望がありましたので、教室開放日をもう1日増やしました(^^)/

 

生徒たちの定期テストの勉強を見ていて、「準備」の大切さを改めて痛感しています。今回の期末テストは、準備に時間をかけることができた生徒が増え、その成果も出ました。

 

「テストでは頑張る」という言葉を聞くことがありますが、テスト当日に頑張るのは当たり前です。よっぽどのことが無い限り、学校にいる生徒全員が頑張っていると思います。むしろテスト本番までにどこまで「頑張れ」たのか。テストの結果はその前日までに決まっていると言ってもいいのではないかとさえ思っています。

 

本番当日に全力が出せるように、予め自分にできる準備を全てやっておく。現代文ならば、分からない言葉が出てきたら調べる。辞書で調べたところに分からない言葉があったらそれも更に調べる。また、教科書本文の段落ごとに要約をしてみる。初めは200文字で、次は50文字に。なんなら教科書本文を作文用紙に写経のように写し取ってみることもやったらいい。数学ならば、解説を読んで分からなければ、類題が載っている別の問題集を引っ張り出し、その解説も読んでみる。公式が覚えられないのならば自分で導いてみる。常に別解を考える。古文や英語ならば教科書本文を全て単語に区切って全て品詞分解してみる。そしてその単語全てを辞書で引く。辞書で引いた項目は隅々まで読む。その前後に乗っている言葉にも必ず目を通す。「もうこれ以上は無い」と思うところまでやり込んで、そこからさらにもう1段進む。きっと、そこまでできた人だけに少しだけ本番当日の「運」が向いてくるものだと思います。

 

私は勉強において、奇跡なんてものは無いよということを伝えたいです。その点数には、その結果には必ず理由があるよ、と。勉強はある程度進むと、積み上げるのがだんだん苦しくなっていきます。まずはその壁にぶち当たるまでやる。そしてその壁まできたら、それを乗り越えるために試行錯誤をする。もしかしたらそれは、砂粒をひとつずつ積み上げるような苦しみかも知れません。しかしそこを乗り越えれば、乗り越えた人にしか見ることのできない光景が待っています。