国立情報学研究所(NII)社会共有知研究センターというところが調査したところによると、公立中学生のほぼ半分が教科書の内容を理解できず、さらに2割程が文章をそもそも読むことができていなかったそうです。
その調査は、以下のような問題で行われました。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
Alexandraの愛称は( )である
このRST(リーディングスキルテスト)という調査は、文章の中に答えがあり、きちんと読むことができれば必ず正解できるそうです。それにしても、上の問題を間違えてしまう中学生が一定数いるということなんですね。
普段中高生と話をしていても、ちょっと受けごたえに「?」と感じる生徒がいます。よくあるのは、「てにをは」(助詞)の使い方が間違っていたり、質問に対して話がズレていってしまい、正確に答えられないといったことなどです。
国語の苦手な生徒は、どの科目の問題であっても、なかなか成績が上がりません。文章を正確に読めないと、まず問題文が読めない、問題を解いても解説が読めない。したがって問題を解いてもその内容の吸収が悪くなってしまいます。ですから、学力を伸ばしたいのならまずは読み書きがしっかりできるようにすることから始めるべきだ。と思います。