国語の力

高校生たちの期末テスト前最後の土日、今日も1時から教室開放しています(^^)/

 

中学生たちは現在、1学期の復習と実力アップを行っていますが問題文を読めていないなと感じる子が多いです。国語の力は大切です。教科書が読めない子供がすでに一定数いると言われてしばらく経ちますが、うちの塾でも実際に何人か、読めていないなと感じます。

 

ここでの「読める」とは、書かれている文章を読めるというのではなく、文章の「勘所」を掴むことができるということです。学校の定期テストなどでは、最低限の知識を問われるので、この「勘所」を掴めている子は得点がしやすく、勘所を掴めていない子はどんなに勉強しても得点には結び付きにくいです。ですから塾では、掴めている子に対しては演習を重ねてそれを「使える」ものとし、掴めていないなという子に対してはその勘所を「噛み砕いて」教えてあげるというところから始めなくてはいけません。勘所から教えないといけない場合、演習して「使える」ようになるまでに時間がかかってしまい、そこでできる子との差が広がってしまっていると感じています。

 

では、なぜ勘所を「掴める」子と「掴めない」子がいるのかというと、文章を読むことに対する経験値の差なのではないかなと思います。最も簡単な例で言うと、文章を読むときに「誰が」「どうした」ということを把握しなくては内容が頭に入りません。その「誰が」「どうした」の部分が「勘所」です。文章に慣れ親しんできた生徒は、そのことをつかむ力が身に付いていますので、それが変形して「〇〇とは~(定義の説明)」や「〇〇があったので~(原因と結果の流れ)」などの文型も理解できます。私のイメージは、文章が点字で書かれていて、それを指でなぞるようなものです。ボツボツとした凹凸の最も高く感じられる所を感じ取るのが上手な生徒が、「文章の読める子」です。一方読めない子は、指で触ってみてもツルツルと紙の上をすべるばかりで、何も感じられていないのだと思います。その感度を上げるには、文章を読み、「使える」ようになるまで使い倒すしかありません。

 

国語の力を付ける具体的な方法ですが、まずは「読む」こと。これは読書でもいいのですが、私は文章読解問題の文を読むのがいいと思っています。読書だと敷居が高い子もいますし、問題文ならば問題に直結してますし。慣れるまでは読むだけで問題は解かなくてもいいとすら思っています。そして次は、「説明する」こと。何かを説明するのは、自分の中にある語彙を使って文章を組み立てる必要があります。こうやって頭の中で作文を繰り返すことによって、書かれている文章に対しても文脈を理解する練習にもなると思います。