擬態Gメン

昨日、ある生徒に「勉強は暗記と演習のこと。それ以外は無いよ」と言いました。(本当はもっと他の「勉強」もあるのでしょうが、学校の定期テストの「勉強」ということに絞って捉えて下さい。)

 

自習中、ちょっと怪しかった生徒に、「この1時間何をやっていたの?」と聞いたら「ワークの『確認』をしていました。」と返ってきたので、上の発言になりました。暗記と呼ぶには覚えられていないけれど、勉強はしていたというエクスキューズだったのだと思います。でもそれは、ワークをただ眺めていただけと同義です。

 

テストに出る用語や語彙は暗記して、計算問題や英語の文法問題などは演習して解き方を身に付ける。テストでどうしたら点を取れるかと考えると、それ以外はないと思います。(100点を取るための勉強をしている子はこれだけでは不十分でしょうが。)

 

何を勉強したらいいか分からないと言う生徒も、学校のワークに絞って、この「暗記と演習」をするべきです。本当は本人も分かっているのでしょうけれど、それをするには忍耐力が必要です。もしもその忍耐力を出すのが面倒だというだけならば、ただの逃げです。現実は、マンガの主人公とは違い、いきなり最強にはなれません。まずは教科書を眺めるだけの勉強の「擬態」をやめ、他の子たちと同じように自分も勉強を始めてみましょう。