もくせい塾を立ち上げたキッカケは、ある時生徒を見ていて、講師に完全に依存してしまうと生徒の学力は伸びなくなってしまうと感じたからです。講師が隣にずっと座って付いていないと勉強しないのなら、その生徒は講師に完全に依存しています。その先生がいなくなったらどうするのでしょうか。ですから、先生に依存することのない自立心を培ってこそ、本当の学力が育つと思ったのが始まりです。
現に、学力の高い子は「我関せず」なところがあると思います。塾内で大きな物音がしてもそちらを振り向くこともなく、黙々と自分の作業に打ち込んでいたり、塾の業務が終わるときに「もう終わりだよ」と言うと、「え、もう終わり?」という顔をするときもあります。分からないところもすぐに聞くのではなく、まずは一度自分でなんとかしようとします。それでも分からないときは「調べたんですけど…。」と質問に来ます。(自分で抱え込みすぎないところも上手です。)
そんなわけで、もくせい塾では生徒の状況を見て対応を変えるようにしています。見ていて「答えを聞きに来るだけ」の子は、まず自分で調べる・解決する方法を教えるようにしています。ですから塾の辞書や参考書はかなり使用率です。それができるようになってきたら、何を覚えていくべきか、勉強の勘所のようなものを伝えるようにしていきます。
学校の勉強には期限があるのでやむを得ない場合もありますが、自己解決能力を育てることが、この先のいろいろな場面で役立つと信じています。それは、たくましさとも言い換えることができるかも知れませんね。