いつも通り

塾を再開して1日目でした。

 

開ける前、1人目の生徒が来るまで、ちょっと緊張していました。塾を休校にする前と何かが変わってしまっていたら、それが良くないほうへ変わっていたらどうしようか、という漠然とした心配もありました。ですが1日を終えてみて、それは杞憂でした。

 

どこかでこれと似たような感じを味わったなと思っていたのですが、それはこのもくせい塾を始めた時のものだったと気づきました。

 

塾を作って、チラシが近所に投函されたその日の感覚。確かとても天気の良い日でした。昼過ぎ、ビルの2階の電話の前で、今日と同じような緊張感で私は今も使っているイスに座っていました。塾を始めてしまった、もう後戻りはできないという思い。生徒が集まらなかったらどうしよう。そんなことを考えていたと思います。結局、その日の電話は鳴りませんでした。

 

今日、そんなことを思い出していたら、コンコンとドアをノックする音が。ドアを開けるといつも1番乗りのT君が。表札をOPENにするのを忘れていました(^_^;) その後、次々と生徒のみんなが自習に来て、30分かからずに10人を超え、最後に学習記録シートの枚数を数えたら全塾生の半分以上が塾に来ていました。

 

いつも通り。自粛で少し人数は減ったとは言え、この騒ぎの前と比べてもそれほど変化の無い1日になりました。あれこれを考慮していない発言ではありますが、正直なところホッとしました。でもこの「いつも通り」はいつも通りではあるけれど、「当たり前」ではないんだ。と、改めて感じました。

 

いつも通りを過ごさせてくれる周りの人に感謝し、それを続けていけるように自分はさらに努力をしなくてはなりません。気持ちを新たに、頑張ります。