今中3生には、模試の過去問を解いてもらっています。北辰テストが中止になってしまったので、なかなか勉強の指針が立てにくい状況です。ですから、少しでも目安になればいいなと思っています。
解いた模試は、採点し返却していますが、だんだん解き直しをきちんとやる子が増えてきていて素晴らしいなと思います(^^)/
まずは目標の偏差値を決め、その偏差値に達するにはあとどれくらい得点を上乗せすればいいのかを計算します。そして間違えた問題の中から正答率の高い順に解き直しをしていきます。みんな偏差値5ポイントくらい上を目指しますが、それくらいならば2,3問くらいできるとすぐに到達します。ですが、実はこの「あと2,3問」を取るのが難しかったりします。たいていの生徒は、今の実力でもできる問題を落とす、いわゆるケアレスミスをします。
生徒が発するケアレスミスという言葉には、「ちょっと間違っただけだから平気へーき。」くらいの軽さが含まれていることがあります。ですが実は本人が思っているよりもずっとずっと重いものです。なぜなら、ケアレスミスをしてしまう場合、それはミスをするべくしてしたことがほとんどだからです。途中式を書かなかったり、問題文をきちんと読んでいなかったり…。試験の緊張感で焦ってしまい出てしまうミスは除いて、普段から意識していれば乗り越えられることをやっていないと、大事な時に出て来てくる、いわばケアレスミスも含めて本人の「実力」なのです。それで偏差値を5下げているということに気付いてもらいたくて直しをしてもらっています。実際に、成績上位者はミスをほとんどしません。できるものを確実に取っている子が成績上位に入れます。
しかしその確実さを身に付けるためには盤石な基礎力が必要です。今の知識のままでも偏差値5は上がる。ただしミスは絶対に許されない。ケアレスミスをゼロにする。そんな心構えで日頃から勉強していってもらいたいと思っています。