それは誰の為の勉強だい?

本日は、自習中に居眠りをしている生徒がいました。部活があって疲れている1・2年生ならともかく、大学受験予定の高校3年生が居眠りとなると、勉強への意識を疑わざるを得ません。

 

こういう時私は、優しく肩をポンポンなんてしません。思いっきり机を叩いて起こし、その直後「帰りなさい。」と伝えました。

 

もくせい塾の中では、真面目に勉強している生徒の邪魔になるものはできるだけ排除したいと考えています。生徒のスマホから何か着信音がしたら注意しますし、居眠りもそうです。それは、他の人の迷惑になるから。例えば文化祭の準備を自分が一生懸命やっているのに、それに参加しないでふざけている他の生徒がいたら、良い気持ちはしないはずです。では真面目に勉強している隣で居眠りをされたらどうでしょう。居眠りをしている人の前や隣で、「さあ、やるぞ!」とはなりにくく、やる気を削がれると思うのです。(中には気にしない強靭な精神力の人もいますが、それはごく少数です。)

 

集団の中に意欲的でない人が混じると、その集団の熱のようなものはその人によって奪われます。舟に乗る時、全員で同じ方向に漕ぐことで舟はそちらに進みますが、一人でも方向が違うとちぐはぐと進みも遅くなってしまいます。何か目標があってそれに向かって進んでいるのなら、同じ熱量の人が集まったほうが強く、良い影響を及ぼし合えると思うのです。逆もまた然りで、集団の足を引っ張るのは、「できない人」ではなく「やる気の無い人」なのではないかとすら思っています。

 

もちろん人の体調には波があり、仕方のない場面もあります。ですから、そういう時は無理をせずに休んでもいいと思っています。現に中学3年生以外の生徒には毎日自習に来てくれとは言っていません。前日遅くまで勉強を頑張ってしまって寝不足なら今日は早目に帰る。気持ちの落ち込むことがあってやる気がないなら来ない日があってもいい。私が願うのはやる気のある人の邪魔をしないでということです。やる気の無さは明らかに態度に出ます。そしてその態度は自分だけでなく周りに悪い影響を与えます。以前そういったことであまりに酷い生徒を退塾させたこともありますが、こちらもすごく嫌な気持ちになりますし、もうそんなことしたくないです。

 

もくせい塾は個人指導を謳っていますが、自習スペースの机にパーテーションを付けていません。その理由は、他の頑張っている人を見てやる気につなげて欲しいからです。同級生同士が良い影響を与え合って、後輩が先輩の背中を見て、そうして全員が頑張る雰囲気作りができたらなと思っています。それゆえ高校3年生は、最高学年ですし全生徒の見本となってもらいたい。今回はすぐに謝ってきたのでそのまま自習を続けさせていますが、そもそも私に謝るのは違います。そうではなく、今やっていることが自分のためだけのものではないと気づけたら、もっと良い塾での過ごし方になるはずです。自分の頑張りが、それを見ている人に元気を与えていると考えられれば素敵だなと思うのです。