水道の蛇口をほんの少しだけひねって、水をポタポタと垂らします。そこから水を汲んで下さいと言ったら、必要な量を取るまで結構時間がかかります。
反対に、水道を目一杯ひねって水をジョバジョバと多量に出します。そこから水を汲もうとすれば、あっという間に容器目一杯まで溜まります。
趣味などでも気になることができた時、始めはその情報を集めるために自分から努力して本やネットで調べたりしているうちに、ある程度経験が溜まって来ると何もしなくても情報が勝手にどんどん入って来る状態になることがあります。
情報を受け取るには、それを受け取れる状態を作っておく必要があるのでしょうね。初めはアンテナの感度が弱くて必要な情報があまり引っかからなくても、学んでそれに関するキーワードのようなものが引っかかるようになっていくと、とてもたくさんの情報が流れていることに気付けます。その中から少しでも拾っていければ、自然に詳しくなります。
勉強も同じ気がしています。やはり頭の中に流れ込む情報の量が多い子ほど伸びるのが速いのではないでしょうか。勉強をしているのに成績が上がらない場合、その量に問題があることが多いです。身も蓋もない話ですが、成績が上がるほど勉強の情報が頭に流れ込んでいないわけです。ですから暗記でもなんでも、「少しずつ確実に」よりもまずは「大量にこなそう」とすることで情報のフロー状態を作ることから始めていくと学力が伸びやすいような気がしています。