左手は添えるだけ。(でもとても大切)

勉強は姿勢が大切だと思っています。精神的な向き合い方という意味でもそうですが、物理的な姿勢も成績に影響します。

 

以前、授業中にポケットに手を入れたまま話を聞いている生徒がいました。指摘して直ってからは、どんどん成績が上がっていきました。それだけが原因ではないかも知れませんが、成績と姿勢は関係があると思った出来事でした。

 

生徒を見ていると結構いますね、タコみたいな子(顔の話ではないですよ)。姿勢が悪く背中が丸まっていたり、顔が机にくっつくくらい近づけて字を書いていたりと、なんだか「グニャグニャして」います。君たちの背骨はどうなっているのかい(^_^;)

 

中でも特に気を付けたいのが、文字を書く時に利き手しか使わない子です。右利きの場合、左手がダラリと机の下に垂れ下がったままで文字を書いている。そういう子は総じて字が雑になります。雑な字は見間違いを起こしやすく、直接成績にも関わります。本来なら利き手と反対の手も、紙やノートを押さえたりするのに使うわけですが、それができていない子は成績も上がりにくかったりします。学力向上が訓練によりなせるのならば、全身を上手に使える子が得意なはずです。利き手しか使わない子は体の半分しか使っていないわけですから、成績が上がりにくいのも当然です。勉強の内容も大切ですが、まずは脊椎動物としてですね、イスに正しく座れるようになるべきだと思います。

 

ですからそういう生徒には、「今日左手持ってきてる?」と聞きます。忘れて来ちゃったわけじゃないよねと。そうやって何度も指摘して、だんだんと直っていけば、成績も良い方向へと向かいます。正しいフォームで速く走れるようになるのと同じで、正しいフォームで勉強するほうが学力が伸びると思うのです。