新学期になり部活動も始まっているようですね。毎年のことですが、塾を開けても春休みのようにすぐに生徒が来ることがなくなりました。この時間は自分の事務作業や授業準備に充てることにしています。
私は元々新卒でメーカーに入社し、設計士をしていたので、コツコツと一人でやる作業は元々好きだったのだと思います。ですが会社員の頃はひっきりなしにかかってくる電話の対応やトラブルの対策、他部署からの呼び出しなど、業務中一つの作業に集中することがほとんどできませんでした。自分の力の無さが原因なのですが、業務終了時間になってから、ようやく自分のパソコンに触れるといった感じでした。この業界に入ってからは授業時間になったら授業に行く、それ以外の時間は他の作業をする、とやることがはっきりと分かれていて取り組みやすいです。できているかどうかは別として、作業の効率も上がったと思います。
目の前のことに集中できる環境は、効率を高めます。生徒が自習に来ることを前提の塾にした理由の一つがここにあります。
私は、家ではまず勉強に集中できないと思っています。テレビがついている、携帯がいつでも手に取れる、顔を上げると漫画やゲームがある…。これだけでなく、「家族の話し声が聞こえる」ことも集中力を欠く要素です。(家族の団らんは素晴らしいことだし必要なことだと思います)
こうした一切の余計な要素を排した環境を家庭内で作ることは不可能である、よって塾生は自習室に来て勉強すべきとなりました。同じ時間勉強するのならば、絶対に家よりも自習室のほうが効率は上がります。だからそれを上手に活用していければ、勉強以外の時間も作れるようになり遊びや部活動にも時間を割けるし、家庭内は憩いの場・団らんの場にできる。そうなっていくのが自習室運営の理想です。