三竦み

なんだかとりとめのないことを書くことになりそうです。

 

「どこまでが暗記か」ということを考えていました。詰め込みはダメとか、思考力が大切とか言われます。ですが、自分の頭の中を探ってみると、みーんな「覚えた」ことのような気がしてきます。

 

私の場合、例えば計算などは九九を覚え、2桁の計算の仕方を覚えた上で「23×11=243」なんてやっています。毎回その場で計算をしますが、そこで使っているのは暗記した知識です。結局知らないことには何も考えられないということになりそうです。これって暗記なくしてはできないことです。もちろん、だたの丸暗記がダメだと言われているのだとは分かっています。ですがこれからはクリエイティブ思考型の時代だみたいな風に言われた途端に、暗記作業が悪のようになってしまった気がします。

 

ただ、暗記するときに理解が伴っていると身に付きやすくなるので、暗記作業には理解する必要があるとも思っています。数学でいうと、公式などは一度自分で導いてみると覚えやすくなります。社会の用語ですら、その流れや背景をつかんでいるのといないのとでは暗記の効率は全く異なります。「ああなるほど」と腑に落ちた場合は、暗記作業すら必要ない時もあります。

 

そう考えると、思考力を伸ばすのに必要なのは暗記した知識であって、暗記に必要なのは理解である、理解するためにはしっかりと思考する必要があると、なんだか堂々巡りな話になります。ですから、「これからは暗記力も思考力もどちらも必要だ、だからまずは最低限暗記をしっかり行っていこう」と、よくわからない結論めいたことを書いてお茶を濁しておきます。