夏期講習の振り返り⑥

前回投稿の続きです。

 

夏期講習の初日に、チャンスについて話しました。

 

「楽な道」と「大変な道」があったら、大変な道を選んでください。そっちのほうが大きなものを得られるチャンスがあるかも知れません。しかし、チャンスはなかなか回って来ません。若いうちは「若いから」という理由で回って来るチャンスもありますが、「次もあるだろう」と高を括って簡単に見逃さないで下さい。意外と次は来ないことも多いです。ですから大変でも自分に回って来たチャンスだと感じたら、確実につかんで自分のものにしていって下さい。そういうことのできる人が大きく伸びていきます。と、かいつまんで言うとこんな感じでした。

 

作文の課題を出したときに「えー」と言った生徒は、夏期講習最後の作文の添削指導を受けるチャンスを逃しました。のみならず、他の子も受けられなかったので他の子のチャンスも潰してしまいました。作文の課題を出さなかった次の日には、この話をしました。おそらく、その発言は「面倒臭い」という感情から発せられたのだと思っています。今、目の前で起こっていること、選択したことが自分の成長や人生に直結していると感じてくれたでしょうか。自分の成績があまり上がっていないことを不安がっていましたが、「考え方を変えれば習慣が変わる」の言葉通り、まずは考え方を変えて欲しいと思っています。

 

このとき生徒の中には、自分は課題をやりたいと意思を示してくれた子もいました。その子たちには悪いことをしてしまったなと思っています。「全員の成績を上げる」という目標の為にとった私の選択です。