(写真は内容と全く関係がありません。)
中3生に、英文法の仮定法10問テストを行ったら、半分以上できた生徒が1人だけでした…。
仮定法は国語力の問題だよね
仮定法は今年から中学生の学習内容に降りて来た範囲です。習うのは仮定法過去のみで、高校で習う内容と比較して随分と分量は少ないのですが、やはり日本語と英文を対応させるのが難しいようです。特に、助動詞のwouldとcouldの使い分けが難しいようですが、これは日本語訳を見ればだいたい見分けがつきます。
「行くだろうに」→would
「行けるだろうに」→could
のように、日本語に可能動詞があればcanの意味を加えるためにcouldを使います。生徒たちには「少し気を付ければ見分けられるよ」と話し、そこから日本語の「『ら』抜きことば」にも話が広がっていきました。国語も英語も、同じ語学なので文法はそれぞれ行き来して理解できるようになってもらいたいです。
品詞レベルまで砕けないと本当の力は身につかない
ところで、今日課した10問テストは全て和文英訳の出題形式でした。だから生徒たちはボロボロと間違って散々なことになっていました。穴埋めや並び替えならばもっとできるのですけれどね。
しかし、英文法の本当の力は和文英訳でこそ測れると思っています。和文英訳は文を全て書かなくてはいけません。だから例えば仮定法の形は身についていても、冠詞を付け忘れていたり、いらない前置詞が付いていたりしたら×です。これは、日ごろから名詞の種類や、副詞と名詞の区別などをどこまで意識しているかが表れ、品詞レベルでの理解が求められます。学校の定期テストは平均点が下がってしまわないように穴埋めや並び替えがまぶしてあるので、テストで平均点を超えていても本当に英文法の力がついているとは限りません。いざそれが分かるのは、その後、入試の問題を解いたときや高校に行って英語の勉強を始めた時です。
埼玉県の公立高校入試の問題では、最後に自由英作文が10点分出題されています。そこで本当の英文法力は試されますし、その他の長文を読むときにも品詞を意識していないと正しい訳がとれません。ですからこうした英作文の問題をバンバンやって、塾生の力をもっと伸ばしていきたいと思います。受験生よ、来週もやるよ、頑張ろう!