昨日と今日は富士中1年・2年生の期末テストでした。昨日、初日のテストを終えて自習に来ていた子たちに出来を聞いたら、「まあまあ」と返ってきました。まあまあですか…これはいったいどちらなんでしょうね。でも生徒の顔は明るかったので、返却を楽しみに待とうと思います。
テストを受けたら…
テストを受けたら、その直しをすることが学力向上に効果的です。
しかしこのテスト直し、面倒臭がってなかなかやろうとしない生徒も多いんじゃないかなと思います。「直しってどうやればいいか分かんねぇし」とか、「テスト返しの時に学校で解説してくれたし」とか、いろいろ理屈をこねて逃げている生徒の顔が浮かびます。「テスト終わったばかりなんだからちょっと休ませてよ。後でやるから。」なんて、絶対にやりませんよ(^_^;)(しかもそういう子ほどテスト前にたいして頑張ってなかったりします。)
テスト直しをしないなんて!
でも、テスト直しをしないのは2つの意味で損です。
1つ目は、「学力の穴を埋めることができない」ことです。テストで出来なかった問題は、自分の学習が不足しているところです。テストではそこが明らかになっています。定期テストで学んだところは、次は模試、最後に受験で出会うことになります。早目に穴を埋めておかなければどんどんたまって後々苦しくなっていきます。
2つ目は、「学力が伸びる時期を何もせず過ごしてしまう」です。テスト直後は、テスト勉強をずっと続けてきたので体が知識を吸収しやすくなっています。暗記作業や問題演習で脳が「温まった」状態のこの時期を、「ちょっと休ませてよ」で過ごしてしまうのはあまりにももったいないことなんです。
テスト直しをきちんとする子とサボっている子。学力の差は、テスト前の勉強によって開くのではなく、テスト直しの有無によっても開いていきます。
テスト直しを楽しもう
テスト直しをしたくないのは、すでにやった問題をやり直すことに興味を持てなかったり、間違えたという事実と向き合いたくなかったりするのが原因だと考えています。
そこで、テスト直しを少しでも楽しめればいいなぁと思って、もくせい塾の生徒には、「もう一度解いて『満点』を取ろう」と話しています。直しをするのではなく、満点を取ることを目的にしてしまえば、楽しんでできるかなと。満点って嬉しいですしね。
伝え方を変えているだけですが、満点を取ろうとすれば、テスト直しとしてやるべきことをやることになります。間違えた問題の理解と暗記もしますし、もう一度全て解き直すことでテスト形式の演習を重ねることにもなります。実際、今の中3生はこれで学校の定期テストに関する質問が増えました。
これを応用して、北辰テストの直しは「自分の成績より偏差値10上を取ってみよう」と伝えてみたりしています。「テストが終わったばかりだし」という生徒の気持ちも分からなくはないので、ちょっとくらいエンターテイメント性を含めてみようと思った次第です。