塾講師は配管をつなぐ

もう1月も半分過ぎてしまったのですね。1月・2月・3月は時間が経つのがとても早いです。

勉強の2つの段階


生徒の勉強には、2つの段階があると考えています。

 

1つ目は講義を受けたりして、新しい知識や技術を得る段階。学校や多くの塾では、この部分を担っています。

 

そして2つ目は、問題を解いたり暗記したりして、その知識や技術を身に付ける段階です。ここは生徒が自分で行うしかありません。

 

この2つの段階が十分に行われれば学力は伸びていきます。逆に不足や問題があると学力は伸びずに成績は下がります。

管の形に違いがある


例えるならば入口と出口のある1本の筒のようなもので、勉強の第1段階は入口から水を入れる。第2段階は筒を通って出口から水が出るイメージです。

 

入口が狭ければ水を入れにくくなりますし、出口が狭ければ入った分の水が出せません。形は様々で、筒に穴が開いていたり、出口に向かってだんだん狭くなっている場合もあります。また、管を伸ばして長い距離水を運ぼうとすると入れた水は減衰していきます。たまに入れた以上の水を出せるすごい子もいます。自分で配管をつないで排水量を増やしているのでしょうね。

一流の配管工を目指す


毎年、同じ指導を受けているのに生徒の成績の伸びには違いがでます。これは個人差なので完全に埋めることは難しいのでしょうが、できるだけその差を無くし最大限の効果が出るようにすることが目標のひとつです。

 

学習の2つの段階を分けて、どうすれば生徒の成績を上げられるかを考えて実践していく。一筋縄ではいきませんが、それがこの仕事の楽しいところでもあります。