昨日私立高校入試を受けてきた生徒に感想を聞くと、「形式が変わっていた」という意見が多かったです。中でも文章量が多くなったとか。今年は共通テストの平均点がものすごく低くなりましたが、大学入試を見据えての変更点な気がします。だとしたら、私立高校側は中学生に文章を読めることを求めていることになりますね。
さて、前々回の記事の続きです。
お手本を上手に真似るのも力のひとつ
勉強の第2段階は得た知識や技術を練習して自分のものにすることです。
自分に足りないことが分かり、それを補うためには、「真似る力」が必要です。昔から、学ぶとは「まねぶ」ことだと言われてきました。上手なやり方を真似ることから勉強は始まります。ですから初学者の場合、まずはお手本をそのままなぞるだけで良いのですが、これがまた簡単にはいきません。
自己流にこだわると伸びるのが遅くなる
成績の良い生徒は真似ることも上手で、「こうしてみ?」と言うとそっくりそのまま再現できる場合が多いです。しかしこの「こうしてみ?」ができない生徒が結構います。
1つは自己流に走りがちな生徒です。算数や数学で、途中式を書いて見せても、それを面倒くさがっているのか自分には必要ないと思っているのか、自分でやる時には途中式を省いてしまったりします。するとどこで間違えたのかわからないままになり、きちんと筋道が通っていないので、やがてやり方を忘れてしまいます。
素直になるには
こういう子の場合、「こうしなさい」とやり方を押し付けてもすぐに自己流に戻ってしまうことが多いです。まだ自分のやり方以外のものを受け入れる準備ができていないのだと思います。
そんな時は、思考回路を変えてもらうしかないので、まずは自己流で失敗してもらい、それで悩んでもらう。上手くいかなくて苦しい思いをしてもらう。するともっと良い方法はないかと外に目を向けられるようになり、こちらのアドバイスを聞き入れるようになっていきます。