昨日は埼玉県立高校入の合格発表日でした。コロナの関係もあって、例年とは少し違う形式で学校への報告があったようでしたが、その後塾生は全員塾にも報告に来てくれました。
毎年、このときの気持ちを文章に残しておきたいと思っているのですが、今年はなかなかうまく書けずに書いては消しを繰り返していて、結局丸1日が経ってしまいました。
結論からいうと、全員合格とはなりませんでした。不合格だった子は、合格可能性を提示し、それでも受験をするという中での指導でした。ただそれでも結果を受けるとショックで身を切り裂かれる思いです。しかし、本当に頑張ったと思います。初めはほぼ可能性が無いと思っていましたが、偏差値を10近くも上げ、最後の北辰では合格圏に入るまで猛追しました。もくせい塾でも歴代10本の指に入る学力向上を果たしました。私はこの生徒を本当に誇りに思っていますし、これからもその思いは変わらないと思います。今回の結果は喜ばしいものでは無かったですが、やってきたことは無駄にはなりません。しばらくは苦しいと思いますが、また前を向いて進めること願っています。
ここからは、本当にまとまりのない文章・妄言です。
一昨日か一昨昨日か、記憶が定かではありませんが夢を見ました。夢に、昔の元塾生の子が出てきました。その子が塾を卒業し、数年経ったという認識でした。その子は埼玉県立高校入試を受験し、残念ながら不合格になってしまった子です。ただ、夢はその子の顔を見たという記憶だけで他に何をしたとか、私が話しかけたとかはありません。ただ元塾生が登場し、夢の中の私はその子の顔をただただ見ていただけでした。
夢の中の私は何をしたかったのか。もしかしたら数年後の生徒のたくましくなった顔を見て安心したかっただけなのかも知れませんし、何か伝えきれなかったことがあって後悔しているのかも知れません。そういう後付けができますし、何かそうしたアクションがあれば話としてももう少しまとまったかも知れません。しかし、とにかく私は何もできずにそこにいました。後付けとして今考えて見ると、「まるで受験みたいだな」と思います。
入試は生徒が一人で受け、その結果を受け止めるのも本人です。一緒に伴走しているつもりでも、私はその子の代わりに試験を受けてあげることはできませんし、もしも結果が悪くても、そのショックを肩代わりしてあげることはできません。そこが苦しく、それゆえ後悔しないようにと生徒に接しようと思っています。もし自分が手を抜いたせいで結果が変わってしまうのならばやり切れません。
ただ、この日だけはその思いも報われた気になります。今年は女の子も多く、グッとくることを言ってくれる子もいました。(年のせいかかなり涙もろくなり、見苦しい姿を見せてしまった子もいてすみません。)しかし私は、どうしても合格の影には涙を飲んだ子たちがたくさんいるというほうに気持ちが寄ってしまうので、そういう子のことを頭の隅に置いた上で合格の報告を受けていました。
合格した子たちはおめでとうございます。受験前に「ドラマになるような大逆転劇ではないけれど、君たちは王道を歩いているよ。」と伝えた通り、この結果は1年間の努力の賜物だと思います。多いに誇って下さい。ただ気を付けて欲しいのは、高校合格はまだ何かを成し遂げたわけじゃないということです。合格した学校で次のスタートを切ることを許されただけだと思っていて欲しいです。昨日の夜12時過ぎに塾の前を騒ぎながら通り過ぎた、おそらく中学生集団がいましたが、いつまでもそういう人たちのようになっていてはいけません。合格した人たちはもう、成功するには十分時間をかけて、しっかり準備をしてくることの大切さを知っていますね。みなさんの物語を共に歩めたことを幸せに思います。今まで積み上げたものを大切に、さらなる成長と活躍を期待し、応援しています。