もっとスローにリーディングよ

今日も早い時間から自習に来ている生徒たちがいて、関心しています。今日もよく頑張ってます(^^)/

黙読させると素っ頓狂


スマホが原因だと思っているのですが、正しく字を認識しない子が増えている気がします。

 

文章を音読させるときちんと読むことはでき、内容もつかめているのですが、黙読をさせると、一体どこをどう間違えるとその答えになるのか、素っ頓狂な解答を書いてきます。今年の受験生はその傾向の子が多く大変でした。

 

もちろん、不注意から問題の読み飛ばしや勘違いで間違える生徒は以前からたくさんいました。ですが、音読と黙読で問題を解いてもらった時の正答率の差が開いてきているというか、黙読ができない子が増えたという感覚があります。もちろん私の主観なので全体としてはどうなのかはわかりませんが、この現象に興味がありました。

スピードが速すぎる


YouTubeなどで見られる動画は、伝達する速さを上げていく傾向にあると思います。その中で、会話は単語に、伝えるものは雰囲気になってきました。そして視聴者は、瞬時にその雰囲気を読み取ることをしていると思います。

 

ですから、長文読解などでもその一瞬で読み取るという習慣が出ているのかなあというのが私の想像です。

 

生徒が普段見ているYouTube動画などのスピードで長文を読み取ろうとすると、単語であっても全体を見て判断するのではなく、その頭文字だけを見て次の単語に進むようなやりかたをしているのかも知れません。「program」を「problem」と見間違えるのはまだ不注意の範疇かもしれませんが、「interesting」を「important」、「problem」を「popular」と間違えることもあり、頭文字しか見ていないとこうなるのかなあと思っています。それぞれの単語の意味はきちんと分かっていて、単語力不足ではなさそうです。

今のところは読むしかない


こういった子たちは、現状のテスト、問題作りにおいては「読解力が無い」で済まされてしまいそうですが、決して能力が劣っているわけでもなく、むしろ今の時代に合っていると言えそうです。ですがテスト自体が今のままでは、旧態依然の「読解力」に付き合ってもらうしかありません。

 

早いところ高校入試も、ジェット編集で間を無くした開封動画を見て、「思ったことをスパチャでつぶやけ」みたいな問題を出すようになってくれれば面白いのですが、そういう時代はもう少し先のようなので音読を続けさせていこうと思います。