当たり前の基準を上げさせる

今日は雨です。

当たり前の基準


学力を伸ばすにあたり、まずやらなくてはいけないのが「当たり前の基準を上げる」ことです。今まで勉強をやってきて成績が上がっていないのなら、そのやり方は「間違っている」わけです。

 

しかし、間違っているのはやっている内容でなくその「量」であることが往々にしてあります。勉強でしなくてはいけないことはそれほど多くありません。読んで、書いて、覚えて、使えるようにする。これをどこまで追求してやっているかが、学力や成績を決めています。

完璧と言えるか


この「当たり前の基準を上げる」というメッセージを伝えやすいのが、「塾で行うテスト」です。

 

特に暗記についてですが、塾に初めて来る子や、他塾で成績が上がらなくて転塾してきた子の多くは、この暗記の甘さを感じます。

 

「暗記してきた」と言っていてもそれが100%の暗記になっておらずだいたい6~7割くらいの出来で、はじめのテストで不合格になります。暗記は覚えるものが分かっているですから、その基準は100%でなければならないと思います。ですから中学生の英単語のテストは満点が合格基準です。

「自分なりに」ではダメ


つまり「成績の上がる勉強法」や「裏技」があるわけではなく、ただ当たり前のことを徹底してやるというだけです。

 

よく入塾面談などで、「ウチの子、勉強はしているのに成績に結びつかない。やり方が間違っているのではないか」という話をされます。これを求めて塾を頼りにしてくれるのはありがたい限りですが「すぐに効果が出るやり方」のようなものはいつでも提示できません。

 

おそらく、「勉強はしているけれど」というものの中に足りないのは「第三者目線」です。自分なりにやっているというのでは、成果には結び付くにくいです。成果は他者との比較で表されるものです。ですから成果を求めるのならば、自分の基準ではなく誰か他の人に「ここまで上がって来い」と言われたほうが分かりやすいと思います。

 

何かメソッドがあるわけではなく、できるようになるまでただその生徒のやってきた量を何倍にもしていく。これもくせい塾の勉強の「やり方」です。そのためには、生徒の持っていた常識を捨て、当たり前の基準を塾に合わせてもらいます。そうして塾生たちは力を伸ばしていきます。