再々々々テスト

今日は起きたら夜中でした。(ちょっとだけ変なことを言ってます。)

合格するまで繰り返す


英単語のテストで何度も不合格になっている生徒に対して、どうするのが一番良いでしょうか。私は「合格できるまで絶対に基準を変えずにやらせる」ことだと思っています。

 

これは過酷です。再テストをするには時間も労力もかかります。定期テストを考えるならば、カリキュラムだって遅れ、残り時間だって少なくなります。生徒からすれば、何度やっても合格できない、自分は頑張ってるのになぜと思っています。何度も同じことをやらせる私に対して、反発を覚えることもあると思います。そうした状況がどんどん悪くなる方向に向かっていく可能性があるのに、合格できるまで何度も繰り返しやらせるのは、本当に神経が磨り減ります。

甘くするのは残酷だ


しかしここで、「もうだいたいできたからいいよ。」としてしまうのは、生徒を見捨てることになっていると思います。

 

妥協してテスト不合格でも先に行ってしまうのは、だいたい上に書いたような講師側の都合です。それをさも「君は頑張った。」と、自分の都合を隠した上で口当たりの良い言葉を並べるような言い方で先に進むのは、講師の怠慢です。今までの経験ですが、結構こういうことをしている塾講って多いと思います。

 

生徒が小テストで合格して得られるものって多いと思います。それを奪ってしまうのは残酷です。この1回の合格で、暗記に対する勘のようなものが身に付く可能性だってあったかも知れないのに。ここで自分の勉強ではクリアできないからもっと基準を上げなくちゃと実感できるかも知れないのに。そう思って、生徒が泣こうが喚こうが再テストを課すのが、優しさなのではないかと思っています。優しいことと甘いことは違います。

 

ある日突然自転車に乗れるようになった、逆上がりができるようになったというのは誰にでも経験があると思いますが、その後はできなかったことが不思議に思えるくらい、普通に自転車にも乗れるようになっています。暗記のテストも同じで、「この量ができない」と思っていたのが不思議に思える日が必ず来ます。今妥協させてしまうとその日は遠のき、もしかすると来なくなってしまうかも知れません。そうならない為にも、こちらが妥協するわけにはいきません。