悪い習慣を直すことから
この仕事をしていて、新しい子との出会いは嬉しいものです。一生懸命頑張ろうという気持ちを新たにします。
ですが、たいていの場合はその子の悪い習慣を改善することからスタートすることになります(^_^;) 勉強の姿勢作りですね。これをなぁなぁにしたまま進んでも効果的な学力向上につながりません。悪い習慣といっても、別に本人に悪気があるわけではなく、誰にも注意されないままいつの間にか身に付いてしまった学習効率を下げ得る習慣です。
答えを写すこと
小学生くらいの子だと、丸付けで「間違えたものを書き直してからあらためて丸を付けている」ということがよくあります。良く見せたいという気持ちの表れでしょうが、これは間違えた箇所を隠すやりかたなので、学力向上を妨げてしまいます。隠さずに自分の間違えと向き合うことが学力向上の第一歩です。
でも、これはまだかわいいほうで、ひどくなってくると分からないものは考えずに答えを写して丸を付けたり、初めから全部答えを写して丸を付けていたりということもあります…(中学生くらいになると増えてきます)。こういう習慣が付いていたら成績が上がらない危険信号なので、すぐに指摘して改善しなくてはいけません。
おそらくこれは、間違えることを恥ずかしいと思っていたり、極端に恐れていたりするから起こることのひとつだと思っています。
少しずつ修正、そして撲滅し良い習慣に。
ですから指導の序盤に教えるのは、「間違えてもいいんだよ」ということになります。変な習慣が付いてしまっている場合、「間違えたら、×を付けてまずは赤で答えを写してから持っておいで」と伝えます。
そしてそれができたら次は、「間違えたものは赤で写すときに解説を読もう」。そして「間違えたものは解説を読んで解き直そう」と段階を踏んで直しができるようにしていきます。ですからそれなりに時間がかかります。
しかし、それができるようになってくると良き習慣が身に付いて、学力が伸びていきます。