中3理科の内容

今日は、教室を開けるなり入って来る生徒がいつもより多かったです。いわゆる「常連」の生徒たち以外にも、定期テストを意識して勉強しに来る子がいたためです。素晴らしいですね。早目早目の準備は成績を押し上げます。どんどん進んで、誰も追いつけないところまで行ってしまいましょう(^^♪

人間の活動が環境破壊につながっているという話


今の中3理科の教科書は、項目が物理分野・生物分野・化学分野・地学分野に加えて、「自然・科学技術と人間」という5項目で構成されています。

 

この最後の項目は、「自然環境と人間」や「エネルギーの供給」、「身のまわりの素材・技術」そして「持続可能な開発目標」と分かれています。ここでは人間の活動が自然界のバランスを壊してきたこと、その原因と自然環境を守るための技術開発から現代社会の諸問題にまで切り込んでおり、この項目だけで1冊の本になりそうな内容です。

 

私が中学生だった時の教科書や、子供の頃の科学読み物では、化石燃料が枯渇する話や(当時は残り30年となっていました)、やっと地球温暖化やオゾンホールの話が出てきた頃だったと思います。「だから自然破壊をやめよう」と。

 

ですから「科学技術の進歩と環境保全」というテーマは最近になって教科書に出てきたものですね。やはり昔に比べて今のほうが差し迫った危機として書かれています。

「科学技術と自然をどう調和させるか」というテーマ


私が中学理科を学ぶ少し前、宮崎駿原作の「風の谷のナウシカ」の連載が完結しました。12年の連載期間の中で、バブル崩壊など社会情勢を踏まえて、「行きすぎた科学技術に警鐘を鳴らす」ことから「人間は生まれてしまった科学技術と共に自然に寄り添って生きていかなければならない」とテーマが変わっていったと聞きます。お話のラストでナウシカが、人間が汚してしまう前の清浄な世界に戻そうとする墓所の主を、その人たちのいた頃の科学技術で作られた巨神兵を使い握り潰すシーンは衝撃的でした。

 

現代の中学生の理科も、そのテーマに踏み込み始めました。

次の世代へ何を残せるか


中学理科は中1の教科書から見てゆくと、身近な自然を知ることから少しずつ目に見えない現象や深い内容を学んでゆき、最後は地球を飛び出して宇宙の話になっていきます。その最後に自然・科学技術と人間が加わって、再び地球の話に降り立つこととなりました。

 

その壮大な旅を通じて、生徒たちには今勉強していることが地球を守ることにもつながるということを学んで欲しいですね。私もエコバッグを使います(^^)/