学力向上において、読解力と暗記力は必須の力です。ですが、暗記が苦手な子もたびたびいます。
暗記は技術
読解力不足のようなものはずっと言われて続けているので今更ですが、暗記の力もそれに伴って弱まっているのではないでしょうか。本などを何度も繰り返し読む経験が暗記力にも作用している気がします。
ただ、記憶力は能力なので昔も今も変わらないでしょうが、暗記力は違います。暗記力は「技術」だと思います。
効率良く暗記をするには、何かと紐づけたり、印象を強めたりする工夫が必要です。語呂合わせであったり、色ペンで強調させてみたり。でもそれ以上に、「何回も繰り返し見て書いて唱える」ことで暗記の技術は向上します。
繰り返すだけで技術は伸びる
この、見て書いて唱えるということをやっていくと、だんだんと覚えようというものに対しての印象が強くなっていき、記憶に残ってゆきます。
英単語など、初めは覚えるのにノート1冊書かなくてはいけなかったものが、ノート1ページで覚えられるようになり、単語の法則性が見えてきて5回書けば覚えられるようになり、最後には書かなくても覚えられるようになります。これは記憶力が向上したわけではなく暗記の技術が向上したと言えると思います。
暗記力は、同じことの反復で伸ばせますが、その経験値が少なくてなかなか単語や用語のような単純知識が定着しない子がいます。幼少期に、同じ本を繰り返し読むような経験があまりなかったのかなと思います。ただし、これは技術なので向上させることができると思っています。何度も読んで書いて唱えて覚える。できるようになるまで、ノートに何回も繰り返せばいいだけの話です。