ぐずを治す方法

「ぐずぐずしていて、いつまでたってもやることをやらない」

ほとんどの子がそうだとは思うけれど


面談をしていて保護者の方からよく出て来る言葉のひとつです。保護者の方の苦闘、心休まらない日々、心中お察しいたします(^_^;)

 

勉強だけでなく、例えば部屋の掃除など、何度言いつけられても、後回しになっていていつまでもやらない。結局親から「いいかげんにしなさい!」なんて怒鳴られてやっとしぶしぶ動く…。(しかもそれも休み休み、全然進みやしない)

 

これ、小中学生のときの私もそうでした。優先順位が自分のやりたいこと順で面倒くさいことが後まわしになっている私は、傍から見たらやはり「ぐず」だったと思います。でも子供の頃の私は自分を俯瞰して見る力なんて無かったので、それを改善することもできずに、周りに相当迷惑かけていたと思います。 

 

こじれると大変


自分のことを振り返ってみると、「本当に困る前に助けてもらっていた」ことがこの性質を獲得する原因にあるような気がします。親だったり、兄弟だったり。もちろん助けてくれた人に非はありません、それにただただ甘えている自分がいただけです。例えば体操着を自分が洗濯に出さなくて翌日の体操着が無くて困ったとき、母が朝から洗濯機をまわして、アイロンを掛けて乾燥させて持たせてくれていました。(当時乾燥機なんてものはありませんでした)

 

もしも自分のこの性質で本当に困る経験をしていたら、と思うことがあります。もしもこの時に諦めて体操着を持たずに行って、他の子に交じって普段着で体育に参加していたとしたら。大人になるとたいしたことは無いのですが、子供の頃だったら恥ずかしさで顔が青くなるくらいは動転したと思います。

 

若い頃のすり傷は早く治る


私は自分が「ぐず」である自覚を持つような、そういう「痛い目」を後々になって散々味わいました。例えば、仕事の納期限を守れずに先方に迷惑をかけた、とか、他にも会社に迷惑をかけて始末書を書く事態になったこともあります。大人になってからの「ぐず」は致命的です。

 

 

「ぐずぐずしていて、いつまでたってもやることをやらない」。お子さんにそう感じる保護者の方は、ですから今の段階でできるだけ「本人が本当に困る」体験に追いやって欲しいと思っています。それこそ心を鬼にして、ルールを決めてそれを厳格に守らせる。守らなかったら、自分が困る。今の段階での困ることなんてかわいいものです。先回りして手を差し伸べることが本当にためになるのかどうか、その判断は大人に委ねられます。