私の思い出の食べ物は、「塾近くにあるお肉屋さんのコロッケ」です。
塾を抜け出して買いに行ってた
中学生の時に通っていた学習塾は、線路沿いの場所にありました。といっても、駅前の大通りではなく、線路沿いに駅から少し歩いたところ、ちょっと裏通りというか、人通りの少ないところにありました。
その教室から線路の高架線をくぐると、向かいには当時まだお肉屋さんがあって、そこにはコロッケが売っていました。
そのコロッケはお肉は少なめで、衣は厚めのくせに中身はやや貧弱な感じで、揚げている油もちょっと古い感じでした。今ならば確実に胃もたれすると思います(^_^;) 決して最近の商店街が再開発でやっている名物コロッケのような感じではありませんでした。(失礼ですみません)
でも私は同じ塾に通う友人たちと一緒に、夕食の休憩時間にいつもそのコロッケを買いに塾を出ていました。お店の前で60円を出すと、油紙のようなものに包んで渡してくれます。
美味しかったのは思い出か
その、揚げたてで熱々のコロッケを食べながらみんなで歩いて塾に戻る。この「友達と塾を抜けだす」感じが楽しいのですよね。たかだか10分くらいでしたけど印象強く覚えています。
私にとっての塾って、ちょっと非日常な雰囲気がありました。その中でも更に夏休みは、更に非日常成分が強いものでした。
なんかそういうのって、青春だなぁと思います。今もくせい塾に通ってくれている子たちも、私にとっての「肉屋のコロッケ」のような何かが残ってくれればいいなぁと思います。