勉強は、「反復」が大事です。どのくらい大事かというと、ショートケーキの上のイチゴくらい大事です。いや、スポンジくらいかな。クリームくらいかも。
反応速度を反射速度に近づける
人によっては、一回の暗記である程度定着してそれが長持ちする場合もあると思います。そういう子はあまり繰り返す重要性を感じないかも知れません。
しかし、反復することで、問題を見た時に、「あ、これはあの暗記のやつだ」と反射的に問題の解答が分かるようになります。問題に対する反射速度が上がるようになります。
反復することで、脳がその知識を「大切なことなんだ」と認識して、すぐに出て来るところに保管するようになるそうです。1回や2回ではそうはなりません。繰り返し繰り返し反復し、その知識が当たり前に見たことのある「常識」にしておかねばなりません。
無意識に出て来るようにする
去年の高校受験生たちは、夏期講習で知識の反復回数をとても多く、受験直前まで続けたのですが、ひとつ興味深いことがありました。夏期講習と夏休み後にスタートする理社講座で暗記の反復をした結果、秋以降その生徒たちの学習記録シートに
「暗記シートで覚えたものが問題に出て解けました」
というコメントが増えたのです。暗記シートは夏からやっていましたし、その内容も夏以前から問題に出て来てはいました。ですが、生徒が「暗記シートで覚えた」と認識できるようになったのは秋くらい、おそらく5周くらい反復してからです。
初めて見る問題ではなく、「もう知ってるよ」と当たり前の知識のようになっていることで、問題を解く速さも上がりミスも減ります。ですから、スポーツ選手が素振りを繰り返すように、すでにできていることでも繰り返すのです。今年の受験生たちも理科用語は2周目に突入しました。