忘れないためには、意識の下に沈めないことが大切です。
教えたことがどっかに行っちゃった!
夏期講習で中学1・3年生の内容を中心に勉強していたので、それまでに勉強していた中3の内容がスポーンと抜けてしまった生徒がいました。まるで地面からダイコンを抜くときのような、それはそれは見事な「スポーン」でした。
知識が「常識」になるまでには時間がかかります。学んで、覚えて、練習して。その繰り返しの先に、常識のように当たり前にできるようになる境地が待っています。そこに至る前にやめてしまうと、だんだんと抜けていってしまうのですね。ですから、触れる頻度を高くして意識の底に沈めない努力が必要です。
牛のように反芻しろ
受験生にとって2学期以降は、受験勉強と学校の勉強の2本立てで学習が進みます。ですから常に皿回しの皿を複数回し続けるような勉強が求められます。ですから、少しでも意識から勉強を消してしまうと、それもままならなくなります。
頭の中の勉強の優先順位を上げること。これが忘れにくい体質を作る一つのポイントだと思っています。優先順位が高いと、頭の中でその知識を反芻します。そうすれば忘れにくい知識となっていきます。
その生徒には忘れてしまったところを1から叩き込み直しましたが、それを回し続けるのは自分の意識です。頑張れ。