歩け!

人が変わる瞬間を目撃したかも知れない。

授業の中で、それは見えた


中学生のある子、授業のはじめに

 

「小テストの準備はしてきた?」

 

と聞くと、

 

「はいしてきました。英語も数学も」

 

と、とても前のめりな返答です。

 

お。これはもしかしてもしかするぞ、とテストを実施してみると、英語もしっかりできており、数学も満点を取ることができました(^^)/

 

自分の足で歩けるか


 どういうことかというと、この子は今まで、塾で行っている小テストの準備を、したりしてこなかったりする「成績が伸びるかどうかギリギリのライン」の生徒だったのです。

 

悲しいかな、塾講師をやっていると生徒の成績が伸びるか伸びないかはだいたい分かるようになってきます。その目安の一つが「ルールを守れるかどうか」なのですが、小テストの準備はそれにあたります。

 

やってこない子はまず学力は伸びません。だから私は早い段階でルールを徹底させるよう働きかけるのですが、この「やったりやらなかったり」というくらいのグレーゾーンの子は、注意すればやってくるのですが定期的に促さなくてはいけない。その場合学力も、伸びたり伸びなかったりします。やはり自分の意志でやるようになれないと、学力の確かな向上にはつながりません。

 

ですが今回、この子が前向きな取り組みを見せ始めた。これは大きな変化だと捉えています。このまま自分で自分を管理し、自学という道を自分の足で歩けるようになれば、もっともっと先に行けるはず。そんな期待をさせる瞬間でした。