距離間

適度な距離感は難しいと感じています。

少しずつ自分でできるように


指導していて大切なことの一つに、「生徒との距離感」があると思っています。つかずはなれず、程よい距離感を保たなくては生徒は伸びません。

 

小学生の頃は近く、中学生高校生と進むにつれてだんだんと距離を離すことを意識しています。これが小中高一貫で見ている塾の強みだと思います。過去にはべったり指導を受け続けていて、「何もできなくなっちゃった」子を見てきました。自分でできる子にすることが最終目標で、もくせい塾のコンセプトはそこにあるので、少しずつ手を離すような指導を心掛けています。

 

高校生になってよくあるのが、「もう勉強は自分でできるよね」と塾などを卒業し、1年生の2学期頃には成績が深海魚になってしまう子。高校入学は一つの節目ですが子供の成長はグラデーションなので、まだその時期ではなかったということなのでしょう。中学生の時から「自分でできる」ように指導していかなくては、高校入学と同時に「もう自分でできるよね」は成り立ちません。

 

「塾が『塾のいらない子』を育てる」とは、一見矛盾するような気もしますが、必要な時に利用して何かを得て卒業していくような役割であると思っています。