馬鹿ほど基礎を馬鹿にする

基礎のないプロ選手なんていない。

基礎固めに重きを置く


困ったときには基本に立ち戻るようにするのがいいと思う。

 

もくせい塾の指導は基本を固めることが主題だ。これは低学力層の生徒のためだけに行っているわけではなく、むしろトップ層やそこを目指したい子のためにこの方針をとっている。

 

ある程度成績の良い子でも、見ると基礎が弱かったり疎かになっている子は多い、というよりほとんどがそうだと感じる。伸び悩んでいる子などは特にそうで、基礎の土台がグラグラなのにその上に応用的な内容を乗せようとして、上手くいかずに零れ落ちてしまっている。だからトップ層を目指す子ほど基礎固めが必要だと思う。

 

偏差値の高い高校や難関コースなどに通う子は、授業のレベルも高い子向けで、基礎に関しては「自分でやりましょう」ということも多い。そういう場合は、基礎固めを自分でできていないと「伸び悩み」が起こりやすい。

 

「いや、青チャートやフォーカスゴールドを配る前に教科書の例題でしょう」

 

「待って。標準英語長文問題精講やってるの!?ターゲット1400の単語もまだ怪しいのに?」

 

という学生をよく見る。盤石な基礎がないと、授業の内容が上滑りしてしまい、効率よく吸収できない。

 

だヵらそういう子を見つけたら基礎固めから入るのだが、これが効果てきめんだ。学力の高い子は知識を運用する力は持っている。だから基礎が抜けていることを指摘して、「ほら、ここを身に付けるんだよ」と勘所を教えるだけで急激に力が伸びたりする。まさに鬼に金棒だ。そういう「学力の詰まり」を直すのも基礎指導の効能だ。

 

もちろん学力が低い子にも基礎は必要だ。が、この場合の基礎とは少し違う意味での基礎がトップを狙う子にも必要なのだ。