同じことを何度も間違えたとしても、その都度学びになればいい。
生徒が間違えたら「詰める」
字面だけ見ると超嫌なヤツだな。別に、「どうしてこんな簡単な問題を間違えるんだ!」とかそういうのではない。
生徒が解いた問題演習をチェックする。そこで間違えている問題について、
「これは何を間違えたの?」
という問いかけをする。生徒に間違えの分析をさせるためだ。自分の間違えの原因が何だったのかを考えさせることは学力向上に必要不可欠だ。
始めは問われた生徒も上手く説明できない場合が多い。今まで問題の原因をきちんと言語化したことが無かったのだろう。だけど慣れてくると「これこれこういう理由で間違えた」と言えるようになってくる。この時にその問題で扱われている基礎事項の確認や、派生語や関連する知識も説明し補強していく。間違えるほどに力が伸びていく、転んでもタダで起きない素敵なシステムだ。
ただしこの誘導方法は、その問題についての必要事項が身に付いている生徒の場合に限られる。まだできない子にこれをやってしまうと、そのつもりはなくても上記の「なんでできないの!」になりかねないので注意が必要だ。内容は理解できているのだが生徒は間違えるもの。そこを詰めていくことによって、「身に付いている」を「完全に身に付いている」にしていく。そうなると更に学力に厚みが出てくる。