アルバイトを「クビ」にした話➁

採用から研修へ


アルバイトを採用したら、次は研修だ。

 

私の働いていた塾の規定では、アルバイトの研修は3時間×3日間とかだったかな(ちょっとうろ覚え)。その10時間だか15時間だかの間は研修期間ということで時給ではなく日当で仕事を覚えてもらう。業務内容・規定、給料、そして一番大切な指導方法だ。塾講師のアルバイトほとんど大学生だ。だから初めて働くという人も多く、これだけの時間があっても仕事のことをいちから話そうとすると足りないくらいだ。ちなみに塾講師と家庭教師では、塾講師のほうが研修がしっかりあるほうだと思う(少なくとも私はそうだった)ので、教えるバイトがしたい場合は塾講師から始めることをおススメする。私が登録した家庭教師センターは、業務の説明があるだけ、または研修があっても「ご家庭に訪問する際の挨拶の練習」だけだった。「挨拶は『元気よく』しましょう」ということを教えてもらえる。

 

そんなわけで私はその採用した学生に、自分の研修を施した。業務内容については説明するだけだが、研修2日目からは生徒を教える練習、「模擬授業」が入ってくる。私や他の講師が生徒役になって、実際に授業のロールプレイをしてもらうのだ。その中で改善点や指導のポイントなどを教えていく。勤めていた塾は20年ほどの歴史があり、それなりに指導のノウハウはあったと思う。それを規定通りに教えていく。

 

今思えば、この時の接し方が問題だったのかも知れない。