冬の必需品。
春遠からじ
冬は手袋を2重にしていた。
毛糸で編んであるものの上に、ナイロン製のミトンタイプの2重。更にはその間に化学カイロを入れていた。これでやっと通勤時の寒さを凌げるといった有様だった。私は暑さにも寒さにも弱い。まるで観葉植物のようだなと思ったが、観葉植物のように鑑賞に値する資本もない。
手袋2重作戦は毛糸タイプとナイロン製のいいところ取りでグッドアディアだと思っていた。毛糸タイプだけだと風が入って来て寒い。ナイロンタイプだけだと風は防げるが薄すぎて寒さが直に沁みてくる。そこで「えーい2重にしてしまえー」とやってみたらなかなか具合がよろしかった。しかし手はモコモコになる。8オンスのボクサーグローブをはめた格闘家みたいだが、私の対戦相手はつかみどころのない自然現象なので勝てる気がしない。。
しかし一つ欠点がある。雨が降ると手袋が水を吸うのだ。重い。なにこれ修行?外した途端に目に見えない速さのパンチが繰り出せるの?というか取り外すのも大変になる。いつも雨の日は自転車に乗る旅にイライラしていた。
そこで防水の手袋ってないかなと思って検索してみると普通にあった。そういえばスキーやスノーボードって手袋するよね。今更ながら気づいた。こうして冬も終わりが見えてきたこの時期になって、手袋をめぐる紆余曲折は終わりを告げた。