甘くていいのはケーキだけだ

もっと繰り返しなさいよ。

よくそれで戦場に出てこれたな。裸じゃないか


今日も生徒の英語教科書音読テストを行ったのだが、出来がイマイチで「ムーッ」となってしまった。

 

なぜ「その程度」のクオリティで合格できると思うのか。まず教科書がきちんと読めていない。発音を間違える、つっかえる。恐ろしいことに私の作った動画で内容は全部確認できるのに、だ。そして訳の確認もたどたどしい。意味を忘れてしまった単語はチラチラこちらを見て助けを求めてくる。いやテストだから教えないってば。

 

とにかく「この程度で受かるでしょ」という認識が甘すぎる。それはもう、「苺のショートケーキ」よりも甘いのだ。私は不合格を告げた。しかし時は期末テスト2週間前。この段階で不合格により次回再テストとすると、期末に支障をきたす。やむを得ず私は「授業内で再テスト」を許可する。

 

「一度動画を確認して、再テストを受けなさい。10分以内ね」

 

そうして動画視聴から戻ってきた生徒に再テストを行った。

 

 

 

先ほどつまづいたところはクリアできたが、今度はその先でまたつまづく。なにやっとんねん。これはつまづいたところだけを確認したのが丸わかりである。もーほんとに認識が甘すぎる。これでは「プレミアムモンブラン」より甘いじゃないか。

 

私は「なんで赤ちゃんってその国の言葉を話せるようになるの?」という話から、語学は「繰り返し声に出す」ことの重要性を説いた。ちなみにその生徒は上の質問に「勉強したから」と答えた。んなわけあるか。

 

とりあえず通り過ぎればいいやと思っているだけでは学力は固まらない。いつまでもフワフワの「ペコちゃんのほっぺ」だ。まずはその「プリンサンデー(バナナ)」のような甘い意識を刷新し、「愛媛県産せとかのミルクレープ」のように知識の重ね塗りをしなくては、「キャラデコパーティーケーキ デリシャスパーティー♡プリキュア ショートケーキ(ピーチ&アップル)」のような立派な学力は育たない。