狙い球

フルスイングはおあずけ。

指導拒否!?


「こうしてください」に対して、保護者の方から「No」が出されることがある。

 

例えば、「受験が終わるまでできるだけ毎日自習に来てください」だったり、日常学習でも「毎週課題をやってきてください」だったりに対しての拒否だ。理由は様々だけど、「他の習い事があるから」とか「子供の体力的に難しいから」とかが多い気がする。

 

多様性を認めるのが世の風潮なので無理強いはしない。次の案を考えて提案したり、「では、できることをやりましょう」となる。ご時世的にも、強制に対する反発は大きい。

 

ただここで提案する次の案は、最初に出したものよりも強度的に「弱い」ものになる。回数を減らす、時間を減らす、量を減らす。そういった「学習の割合を減らす」ことで妥協点を探ることになる。

 

それで満足いく結果になることもまれにあるんだけれど、そうじゃないことも多くある。その時に「伸びしろを伸ばしきれなかった」という思いに駆られる。こちらのフルパワーを振るえなかったような気持ち。もちろん自分のやり方が全て正しいわけじゃないので、善後策も試行錯誤して新しい手法を生み出していきたいとは思う。

 

しかし拒否されたものは現状で自分が最高だと思う方法の提案だったりするので、なんとなく「あーあ」という気持ちは否めない。医療の現場で「治療拒否」をしたら、良くならないまたは悪化するという結末があるが、塾の現場では死に直結するわけではないということか、と自分を納得させている。

 

逆に「どうぞどうぞ好きにやっちゃってください」と言って下さる親御さんも多い。そうして差し出してくれた生徒には、毎回ホームランを狙うつもりでフルスイングをしている。