受験は終わったけれど。
3年後はあっという間
今年高校受験だった生徒のいる保護者様は、今の我が子の様子を確認してほしい。
受験が終わってから、「全く勉強をしていない」と感じたとすれば、それが高校に入ってからのその子の姿を予言しているかもしれないと思ったほうがいい。なぜなら一生懸命勉強をして成績を上げ、その後の進路も危なげなく決めていくであろう子たちは「もうすでに始めている」からだ。
「受験も終わったしちょっとくらいは」と考えているかも知れないが、その「ちょっと」はちょっとでは済まない。ここで踏んでしまったブレーキは、思っているより効きが強い。
かつて中学1年生になったばかりの頃を思い出して欲しい。その頃我が子が全く勉強していなくてやきもきした思いはお持ちだろうか。1年生の初めてのテストで思ったより低くてびっくりし、そこから塾探しをした。塾にいれても、のらーりくらーりとやってんだかやってないんだか。それがなだめたりすかしたりしながら、受験期になってやっと重い腰を上げ、どうにか受験を乗り越えることができた。それがまた繰り返されることになる。大学受験は高校受験のように「3年から」始めてどうにかなるものではない。
大人にとってそれが「たった3年前」だとしても、子供には「ずっと前」のこと。反省し活かすには、もうその熱さは喉元を通り過ぎてしまって体外に排出済みだ(汚くてスミマセン)。そうやって歴史はまた繰り返していく、かも知れない。したがって、この時期は周りの大人のほうこそ危機感を持っていなくてはいけない。