意識の上のほうに勉強を置いておく意識。
考えるだけでも効果がある
生徒の成績を伸ばすのに必要なのは、「意識の糸」を切らさないことだ。
人はやっている最中はそのことに対する意識するので効果も出る。授業中は問題を解けるようになるし、テストが近ければ範囲の内容ができるようになる。
しかしその「意識の糸」が切れてしまった途端、知識が脳からこぼれ落ちて霧散してしまう。テスト後、勉強をしなくなる生徒の
「定期テストはできるんですが、実力テストになるとイマイチ…」
というのはこの部分に原因がある。その場限りの勉強になっているのだ。もっと極端な子だと、「授業が終わった」その瞬間に意識の糸が「プツン」と音を立てて切れるのが聞こえてくる。あぁ。
だからその糸をどれだけ保っていられるか、そこが勉強が蓄積するかどうかと関係している。そういう意味でも復習は大切だ。人は覚えた1時間後に半分くらいの知識が抜ける。その時にもう一度軽く見るだけでも定着度が全く変わる。復習は覚えているうちにしたほうが効果が高い。
要は気の持ちようなのかも知れない。朝起きてから、どのくらいで勉強のことを考えだすのか。すぐか、学校に行く途中か、授業が始まってからなのか。中には授業を受けていても勉強のことは考えていない、生体反応があるんだかないんだか分からないミイラみたいな人もいる。そうはなってはいけない。そういう人は砂漠に水をまくように、いくらやっても実りがない。
できるだけいつも意識しておく。これだけで勉強の効果は上がる。