言葉を知っているということ

知っておいて損はない。

思考力の土台は


言葉は考えるための道具だ。物事を考える時は全て言葉による。生徒と話していて何かを尋ねた時、

 

「なんか…」

 

と言って黙ってしまったり

 

「なんとなく」

 

で終わらせようとすることがある。これは語彙力不足の現れだ。思考を深め、表現力をつけるには言葉を多く操れないといけない。

 

言葉を身に付けるには読書がいい。本を読んでいて知らない言葉に出会ったとき、それを類推したり、時には調べたりすることで言葉は増えていく。日常会話では知らない言葉を聞いても調べることはなかなか難しいし、そもそも話し言葉と書き言葉は違う。

 

だから本を読むのが一番なのだが、それが叶わないのなら国語の文章読解をやるのも良い。国語の読解問題に採用される文章は簡潔にまとまっているのでいろいろ読むことによって思考のエッセンスを蓄えることもできる。その際、知らない言葉はきちんと調べるべきだ。

 

そして新たい知った言葉を使ってみる機会を設ける。作文や小論文を書いてみるのがいいが、日常会話で使ってみるのもアリだ。大人相手には正しく使えているかを見てもらえるし、友達同士なら「え、なにそれ?」と言われれば勝ちだ。妙に難しい言葉を使うことで笑いも起きるだろう。そんな言葉遊びができる友達とならば知性を磨き合える。